10年以上に渡ってこのブログを書き続けてきたが、今回の投稿をもって終わりにしたいと思う。様々な主題で様々な意見を述べてきたが、無名無力な人間が何を言っても国が変わるわけはなく、国民に影響すら与えることはできなかった。もちろん、このブログが世の中から消えても、否、筆者自身が世の中からいなくなっても困る人間は皆無であろう。それはある意味、良いことなのかもしれない。究極的には、遠大な時間と宇宙にあって、我々の全ての営みは虚しいものであり、それはそれとして良いものと考える他に道はないと思う。
このブログにコメント欄を設けない理由については、以前にも言及した。限られたスペースで、しかも相手の顔も見ずに相手の真意を汲み取り、また自分の真意を伝えることは、100%無理であり不毛と考えたからである。ブログに全身全霊を注げる暇人ならばいざしらず、こちらは曲りなりにも本業を持った人間である。長々と議論を続けるエネルギーも時間も持ち合わせてはいない。頼まれもしないのに勝手なことを書いておいてという批判は当然あるだろう。しかし、勝手なことを書くのがブログであり、またそれにコメント欄を設けなければいけないというルールもない。もっと言えば、コメント欄を設けなければいけないという風潮自体が大勢に迎合しているように思えてならない。
日本という国に対しては、今更何をかいわんやである。北朝鮮問題がトランプ大統領によって浴びるべき脚光を浴びたが、国家が消滅するや否や、国民が全滅するや否やの瀬戸際まで行くかもしれない時に、マスコミの関心事は浅田真央選手の引退であり、皇族の婚約である。「この国の政治が下劣なのは、国民が下劣だからだ」とは誰かがアメリカの政治を評して言った言葉であるが、それをそのまま日本に当てはめたい。この国のマスコミ、芸能界、政治が全て下劣なのは国民の多くが下劣だからだと思う。
そうは言っても、全員が下劣なわけはない。心優しい人々、危機感を持ち行動している人々、素晴らしい技術や文化を継承している人々はたくさんいるわけで、彼らが消滅することは世界にとっても損失だと思う。他人を殺めたり、傷つけて平気でいるような連中には天誅が下ることを望むが、他人を助け、愛しながら努力を続ける人々には、武運を祈りたい。ただ、日本はもう国として終わっていると思うので、最大にして最後の危機が訪れる前に、国を捨てることを提唱したい。国民は国家のためにあるのではない。その逆である。日本人だからと言って、日本国に住む必要はないし、一部の人間だけが特権を謳歌するような国家をサポートする理由もない。日本人の血と文化を絶やさないためにも、国外へ逃避することを勧める。生き残るために。
ブログ終了を宣言するが、万一、これは絶対に心ある人々が知るべき情報であるという場合には、何か書き込む可能性は残しておく。このブログの定期的な読者がいたのかどうかは知らないが、限られた知識の中で、できるだけ正確な情報を伝えたいという気持ちは変わらない。偽善者と大嘘付き、そして馬鹿と変態ばかりが目につく世の中であるが、他の多くの人々は高度な知識や技術を持ち、またそうでなくとも善意の中に生きる「まとも」な人々である。だからこそ日本は未だに国として成り立っているのであろう。このブログはNHKという組織の批判から始めたブログである。最高裁がNHKの合憲性について年末にも判断を下すらしいが、これは日本の試金石だと思う。仮に合憲という判断であれば、この国が変わる可能性は皆無であり、国家衰退にますます拍車がかかることになるだろう。この「予言」をして、このブログを終えたいと思う。このブログを何かしらの参考や、楽しみの一環にしていただいた読者には感謝の気持ちだけである。末永き幸運が訪れんことを心からお祈りしたい。
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by burai_2005
| 2017-05-19 07:52